自治制度のことば

自治制度のことば

「亀の甲より年の劫」「議長譲ります」-議会の仕組みと用語1

あまりよく知られていない自治体議会の制度と用語についての解説です。第1回目は、議会の招集、定例会や臨時会といった議会の種類と通年議会、議員選挙後初の議長選出方法、議会における表決の仕方について取り上げます。
自治制度のことば

「不信任」と「議会の解散」―首長と議会の対立の極致

自治体において、首長と議会が何らかの原因で対立した場合に、それを最終的に解消する制度として、議会における首長の「不信任」議決と、それに対する首長の「議会の解散」の制度があります。
自治制度のことば

「リコール」は首長や議員をクビにできる制度

「リコール」は解職請求制度といわれるものです。直接請求制度の一種で、一定の数の有権者の署名により、首長や議員などの解職を請求できる(クビにできる)制度です。
県と市町村のことば

どうして「都」「道」「府」「県」があるのか

都道府県は、名称に違いはあっても、権限はほぼ同じ、市町村を包含する広域の地方自治体です。都・道・府・県については、歴史的な由来によるものです。
県と市町村のことば

地味に大切な仕事をしていますー自治体の「組合」

「一部事務組合」は自治体が人や金を出し合って、ごみ処理や消防など自治体のやるべき仕事を共同して処理するためにつくる組織です。法令では「特別地方公共団体」とされており、都道府県や市町村同様地方公共団体の一種です。
県と市町村のことば

市にはランクがあるー「政令市」「中核市」と普通の市

市には主として人口の規模を基準とした「政令指定都市」「中核市」とそれ以外の市の区分があります。そのちがいは、都道府県の行う仕事を自ら行える権限の範囲のちがいです。政令指定都市には、「区」が置かれます。
国と自治体のことば

義務付け・枠付けの見直しとは、何を見直すのだろう

「義務付け・枠付けの見直し」とは、第2期地方分権改革において、法律などで定めていた全国一律の事務を行う基準について、自治体が条例で定めることができるようにするものです。国の示す基準のしばりの程度により、「従うべき基準」「参酌すべき基準」などがあります。
国と自治体のことば

国からの通知でよく目にする「技術的助言」とは

「技術的助言」とは、第1次地方分権改革で整理された国の自治体への関与の方法の一種です。その内容について、法的拘束力や規範性を持たないことから「技術的」と称されますが、これに反した事務を行った場合には、国から是正を求められることもあります。
国と自治体のことば

自治体の行う「法定受託事務」「自治事務」とは

「法定受託事務」と「自治事務」は第1次地方分権改革で、機関委任事務の廃止に伴い、2000年から導入された事務区分です。法定受託事務は是正の指示や代執行ができるが、自治事務は是正の要求までしかできないなど国の関与の仕方に違いがあります。
国と自治体のことば

よく聞くけれどよくわからないー地方分権とは

「地方分権」について、たとえを交えながら、経緯や改革内容を説明します。地方分権改革は、住民に身近な行政は、できるかぎり地方公共団体が担い、その自主性を発揮できるように各種制度を見直すもので、第1次改革と第2期改革に大別できます。